シリーズ初の「6人目の戦士」レギュラー化
ドラゴンレンジャー=ブライ(第17話登場)は、スーパー戦隊シリーズで初めてレギュラー化した追加戦士。以後30年以上続く「追加戦士」という定番フォーマットの起点になった。
SUPER SENTAI No.16 / 1992
Kyoryu Sentai Zyuranger
海を渡り、米国版『パワーレンジャー』になった戦隊。
太古に栄えた古代部族の戦士たちが、人類滅亡を企む魔女バンドーラ一味に立ち向かう。守護獣を「神」と位置づけたファンタジー色の強い世界観が特徴。
WHY IT MATTERS / 語り継がれる理由
神回・感動といった主観評価ではなく、構成・初出要素・スタッフを事実で。
ドラゴンレンジャー=ブライ(第17話登場)は、スーパー戦隊シリーズで初めてレギュラー化した追加戦士。以後30年以上続く「追加戦士」という定番フォーマットの起点になった。
巨大ロボを機械でなく「守護獣=神」として描いた点が当時のシリーズでは異色。大獣神という呼称もこの設定に由来する。
前作までの「○○マン」表記に代えて「○○レンジャー」表記を採用。以降のシリーズで「レンジャー」呼称が一般化する転機となった。
恐竜は太古の生物で流行に左右されず、「大きく強い存在」が子供の憧れであることから選ばれた。小説『ジュラシック・パーク』とその映画化発表の機運も背景にある。
バンドーラ一味が生み出す怪人ドーラモンスターは、西洋の妖怪や神話上の怪物をモチーフにしたものが多い(スフィンクスなど)。恐竜という題材に西洋ファンタジーの意匠を重ねることで、この作品独特の世界観が形づくられている。
6人目の戦士は「5人で1つ」という戦隊の伝統フォーマットを崩す“反則的”なアイデアでもあり、準備は東映社内でも極秘裏に進められたという。白倉伸一郎によれば、『巨獣特捜ジャスピオン』のマッドギャランのようなライバルを出したい狙いがあり、『超電子バイオマン』のバイオハンター・シルバとは別の趣にするため、戦隊5人と同じフォーマットの戦士とされた。当初は本作限りの予定だったが、ドラゴンレンジャーへの人気集中を受けて翌年以降の定番に定着した。
ロボットを単なるメカでなく強い個性を持つ「守護獣」として描いたことで子供たちが親近感を抱くようになり、以降の作品でロボットの設定の自由度が増したと、プロデューサーの鈴木武幸は述べている。
封印された英雄の復活、神からの啓示、専用武器「伝説の5大武器」の収集。序盤の構成は、当時の子供たちが熱中した『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』のクエスト形式を特撮の作劇に翻案したものといえる。メインライターを務めた杉村升は後にゲーム業界へ転じ、『バイオハザード』『鬼武者』のシナリオを手がけた。本作のアイテム収集劇の論理性に、その萌芽を見て取れる。
最終話、戦士たちの戦いの記録は『ダイノ伝記』という一冊の伝記として閉じられ、6人は光となって天界へ昇っていく。現代劇のアクションでありながら、本質は「後世へ語り継がれる神話・童話」だった。敵の首領を「魔女」としたのも、善悪をおとぎ話のフォーマットで描き切るための文化的設計だった。
前作『鳥人戦隊ジェットマン』はチーム内の恋愛・愛憎劇で中高生以上のファンを開拓したエポックだった。本作はターゲットを未就学〜小学生の児童層へ引き戻す役割を担い、複雑な恋愛描写を意図的に排し、「神と悪魔の神話的な戦い」「子供を救うピュアなヒーロー」を前面に出した。この路線が次作『ダイレンジャー』の東洋ファンタジーへと継承される。
サバン・エンターテインメントがアジア圏外の権利を取得し(東映との契約は1992年)、戦闘映像を流用してドラマ部分のみ米国で撮る方式で『パワーレンジャー』を制作。1993年8月28日にFox Kidsで放送が始まると大ヒットした。とりわけ「DX大獣神」の完成度の高い合体ギミックは北米で爆発的な「メガゾード」人気を生み、日本のニッチな特撮ロボがグローバルなボーイズトイへ飛躍する決定的な起点になった。
1億7千万年前からバンドーラ一味と戦い続けてきた仙人で、地球の危機に際して現代にジュウレンジャーを蘇らせた導き手。演じたのは多々良純。普段はマンションの管理人として現代社会に溶け込み、コミカルな顔も見せながら、魔法と古代の知識で戦士たちを後方から支える。
CREW / 制作スタッフ
本放送版(再放送・続編ではなくオリジナル)の主要スタッフ。
東映特撮YouTube Official が無料公開している全編。下のプレーヤーでそのまま再生できます(公式埋め込み・自動再生なし)。
© 各動画の権利は東映に帰属。再生は YouTube 公式の埋め込み機能を利用しています(当サイトは映像を保持しません)。
まだ観ていない人へ
のちに海を渡り『パワーレンジャー』になった一本。守護獣を“神”として戴く、骨太なファンタジー。まずは公式の第1話を無料で。
配信状況は変わります。各サービスで最新の取り扱いをご確認ください。
OWN IT / 映像で、手元に
全話を手元に。公式の映像ソフトを集めました。
商品情報: 楽天市場 / Yahoo!ショッピング(画像は各モール提供・無加工)。価格・在庫は変動します。
緑のドラゴンレンジャーは第17話から。シリーズ初の「6人目」。
ROOTS / 名前の由来になった、本物
ティラノ、マンモス、トリケラ、サーベルタイガー、プテラ。そして守護獣たち。博物館に立つ"本物"の骨格と復元を並べました。 画像 © Wikimedia Commons(PD / CC・各画像にクレジット)
本物のDX玩具は楽天市場/Yahoo!(API)の商品写真。玩具が無い機体は当サイトの生成シンボルで掲載し、全機を網羅する。
当時のDX玩具(多くは終売・中古のみ)と、近年バンダイが現代設計で出した超合金魂の復刻を、同じロボごとに並べました。現行品の写真は楽天市場/Yahoo!(API)、終売品は当サイトの生成シンボルで示します。
終売品のシンボルは当サイトの生成アート(公式意匠ではありません)。価格は変動のため非表示。
紋章は当サイトが各勢力に与えた抽象シンボル(公式意匠ではありません)。
かつて古代人類の女王だったが、息子カイを恐竜に奪われた憎悪から大サタンと契約し史上最大の魔女と化した。人類滅亡を企む一方、部下とは月の宮殿で歌い踊る家族的な一面も。
第19話から登場する女戦士。秘密の卵から復活を遂げ、グリフォーザーの妻として一味に合流する。
コウモリをモチーフにした錬金術師的な幹部。おしゃべりでせっかち。ブックバックとコンビでコメディリリーフを担う。
妖精レプラコーンの流れを汲む職人気質の幹部。工房にこもり、魔法の粘土ネンドーラをこねてドーラモンスターや戦闘員ゴーレム兵を造り続ける。
演 大山豊(声) ↗
プリプリカンが魔法の粘土ネンドーラから造り出す巨大怪人の総称。神話やおとぎ話の怪物をモチーフにした個体が毎話登場し、バンドーラの呪文で巨大化して守護獣と戦う。
プリプリカンが造る量産型の雑魚戦闘員。土人形の兵士で、群れをなして戦士たちに襲いかかる。
敵キャラの設定画・解説はこれらの公式資料に収録。書影は楽天市場/Yahoo!(API)。
Blu-ray・DVD-BOX・超全集・S.H.Figuarts・ソフビ・ミニプラ・プラモ・なりきり・食玩。種別ごとに並べました。写真は楽天市場/Yahoo!(API)、リンクで商品ページへ。 価格は変動のため非表示
5人の名乗りを、ひとりで全員ぶんマネした。
この作品の記憶緑のドラゴンレンジャーが現れた回の衝撃。お兄ちゃんが、強すぎた。
この作品の記憶手持ちの玩具で大獣神の合体に挑戦して、どこか一か所うまくハマらなかった。
この作品の記憶古代部族の戦士たちが復活し、魔女バンドーラとの戦いが始まる。
この作品の記憶5体の守護獣がダイノタンカーを経て大獣神に合体。意志を持つ「神」としての巨大ロボが初陣を飾る。
この作品の記憶6人目の戦士ドラゴンレンジャー/ブライが初登場。シリーズ初の追加戦士レギュラー化の起点。
この作品の記憶あの頃の入口 / 1992
1992年2月21日、金曜の夕方5時30分。学校から帰って、ランドセルを置いて、テレビの前に座った。あの始まりを、もう一度。
みんな、こうだった
※ 同じ年に世の中で起きたことは、下の「放送年代記」で物語と並べています。
耳に残る旋律 / SOUNDTRACK
劇伴(BGM)=吉田明彦。本編の劇伴(BGM)を担当。 歌詞は載せず、クレジットと公式音源への検索導線だけを置きました。
歌:佐藤健太/作詞:つのごうじ・そのべかずのり/作曲:つのごうじ/編曲:山本健司
歌:ピタゴラス/作詞・作曲:つのごうじ/編曲:山本健司
歌:曽我町子/作詞:冬杜花代子/作曲・編曲:KAZZ TOYAMA
バンドーラ役の曽我町子が歌う、敵側のテーマ。
歌:Ju-project/作詞:八手三郎/作曲:小杉保夫/編曲:KAZZ TOYAMA
守護獣の合体ロボ・大獣神を讃える挿入歌。
歌:Funky Y.K./作詞:八手三郎/作曲:小杉保夫/編曲:石川恵樹
ブライの守護獣ドラゴンシーザーをテーマにした挿入歌。
歌:平石豊茂美/作詞:青木久美子/作曲:浅見博之/編曲:KAZZ TOYAMA
歌:平石豊茂美/作詞:そのべかずのり/作曲:吉実明宏/編曲:石川恵樹
主人公ゲキ/ティラノレンジャーのキャラクターソング。
歌:斉藤小百合/作詞:青木久美子/作曲:吉実明宏/編曲:石川恵樹
歌:佐藤健太/作詞:冬杜花代子/作曲:前田克樹/編曲:石川恵樹
オープニングと同じ佐藤健太が歌うコミカルな一曲。
歌:いけたけし/作詞:杉村升/作曲:池毅/編曲:石川恵樹
メインライター杉村升が作詞を手がけた挿入歌。
各リンクは検索結果へ飛びます(特定の配信トラックを保証するものではありません)。Amazon Music へのリンクはアフィリエイト広告を含みます。 · JASRAC 作品データベースで権利情報を見る ↗
放送年代記 / 1992–1993
作中の節目(赤)と、同じ時期に世の中で起きたこと(琥珀)を時系列で。 ※世相は年単位(月日は未確定のため「その年」として配置)
全50話 / EPISODE GUIDE
放送日・脚本・監督つきの全話を、放送クールごとに。各クールの冒頭に、その時期の物語の流れを要約しています。物語の節目には、その回の出来事を一行添えています。 出典 ja.Wikipedia(CC BY-SA)。クール要約は同記事「あらすじ」を放送順の事実に絞って編集(各話あらすじは原典の各話表に無いため、節目以外は未掲載)
1億7千万年前、恐竜と共存した妖精族が、人類滅亡をたくらむ魔女バンドーラを惑星ネメシスに封印した。現代、シャトルの事故でバンドーラが復活し、仙人バーザが古代5部族の戦士を目覚めさせる。第6話、守護獣が合体した大獣神が戦線に立つ。
ゲキの実兄ブライがドラゴンレンジャーとして敵側に現れる(第17話)。一騎打ちの末に和解し、第22話でシリーズ初の追加戦士として正式に加わる。彼の守護獣ドラゴンシーザーらが合体する剛龍神も登場する。
神秘の沼の試練を経て獣騎神キングブラキオンが現れ(第29話)、究極大獣神が完成する。復活した大魔王ダイ・サタンとの戦いが激しさを増していく。
永い眠りで失った命を時限で与えられていたブライが、寿命尽きて消滅する(第42話)。最終決戦ではバンドーラの息子カイが操る巨大兵器ドーラタロスと対決し、大獣神がバンドーラ一味を再び壺へ封じて物語が幕を閉じる。
本編リップではなく、クリエイター本人の玩具・模型レビュー動画。カードからYouTubeで視聴できます。 © 各動画は投稿者に帰属
ブライは1億7千万年前の戦いで既に死亡しており、命の精霊クロトによって寿命制限付きで復活した存在。「時の部屋」がバンドーラに破壊され寿命を急速に消費し、最終決戦を前に息絶え、力をゲキに託す。
バンドーラの息子カイが大サタンと共に復活するが、二度目の死を迎え、バンドーラは魔力を喪失。一味は再び壺に封印され宇宙の果てへ放棄される。
本作の戦闘・巨大ロボ映像をベースに、米国版『Mighty Morphin Power Rangers』シーズン1が制作された。ドラマ部分は米国で新規撮影。バンドーラ役の曽我町子は、MMPRのリタ・レパルサ役としても出演している。
シリーズの前後と、海を渡った先へ。