SUPER SENTAI No.17 / 1993
Gosei Sentai Dairanger
明確なリーダーを置かない群像劇。シリーズの枠を破った異色作。
「気力」を操るダイ族の末裔である5人の若者が、6000年ぶりに復活した妖力のゴーマ族に立ち向かう。当時の格闘ゲームブームを背景に、オリエンタルな意匠で統一された群像劇。
WHY IT MATTERS / 語り継がれる理由
神回・感動といった主観評価ではなく、構成・初出要素・スタッフを事実で。
第17話から登場するキバレンジャー=コウは9〜10歳の少年。子供が変身する追加戦士という珍しい設定。
前作までのファンタジー路線と差別化するため、キャラ・世界観・音楽までオリエンタルな要素で統一。劇伴は中国・和の打楽器をエレキに重ねた独自のサウンドで、シリーズでも異色。主題歌の作曲は大野克夫。
対戦格闘ゲームが社会現象だった時期に、拳法・気力をテーマに据えた。技名や構えを意識した殺陣が、当時の子供のゲーム体験と地続きだった。
5人が使う拳法には実際の中国拳法が採り入れられ、名乗りポーズも各自の拳法を反映している。変身後のスーツアクターには全員、中国武術の経験者が起用された。アクション面から既存作との差別化を図った作品。
本作は当時シリーズ15周年記念と位置づけられ、それまで踏襲されてきたパターンをあえて崩す試みが重ねられた。テンマレンジャー・将児を演じた俳優は、主演5人が「今までと違うものを演じる」気概で挑んでいたと振り返っている。
杉村升がメインの大きな流れを作り、藤井邦夫が「クジャク編」、荒川稔久が「ゴーマ3ちゃんズ編」、井上敏樹が「魔拳士ジン編」と、各ライターが担当の物語を受け持った。話をライターごとに振り分けたのは戦隊シリーズ史上初にして、いまのところ唯一の試みとされる。
タイトルの「ダイ」はスタッフによれば単純に「“大”レンジャー」が由来。企画段階の仮タイトルは『ダイケンジャー(大拳者)』で、さらに『中華戦隊チャイナマン』というネーミング案もあったとダイゴ役・能見達也が証言している。
音楽(劇伴)は、すでに仮面ライダーシリーズなどで実績のあった川村栄二が担当。同じ年に劇場用『仮面ライダーZO』の音楽も並行して手がけている。キャラクターデザインは篠原保に、漫画家・イラストレーターのマイケル原腸を加えた2人体制で進められ、ゴーマ幹部・怪人のデザインにはメイン監督・小林義明の意向が大きく採り入れられた。
CREW / 制作スタッフ
本放送版(再放送・続編ではなくオリジナル)の主要スタッフ。
東映特撮YouTube Official が無料公開している全編。下のプレーヤーでそのまま再生できます(公式埋め込み・自動再生なし)。
© 各動画の権利は東映に帰属。再生は YouTube 公式の埋め込み機能を利用しています(当サイトは映像を保持しません)。
まだ観ていない人へ
“気”を巡らせ拳で挑む、東洋様式の異色作。格ゲー全盛期に生まれた様式美の殺陣。まずは公式の第1話を無料で。
配信状況は変わります。各サービスで最新の取り扱いをご確認ください。
OWN IT / 映像で、手元に
全話を手元に。公式の映像ソフトを集めました。
商品情報: 楽天市場 / Yahoo!ショッピング(画像は各モール提供・無加工)。価格・在庫は変動します。
白のキバレンジャー=コウは少年の戦士。気力の戦士団に遅れて加わる「6人目」。
ROOTS / 力の源になった、神話
龍、鳳凰、獅子、天馬、麒麟。古来の中国・東洋美術が描いた聖獣たち。気力の源流を、絵画と意匠でたどります。 画像 © Wikimedia Commons(PD / CC・各画像にクレジット)
本物のDX玩具。写真は楽天市場/Yahoo!(API)、リンクで商品ページへ。
当時のDX玩具(多くは終売・中古のみ)と、近年バンダイが現代設計で出した超合金魂の復刻を、同じロボごとに並べました。現行品の写真は楽天市場/Yahoo!(API)、終売品は当サイトの生成シンボルで示します。
終売品のシンボルは当サイトの生成アート(公式意匠ではありません)。価格は変動のため非表示。
紋章は当サイトが各勢力に与えた抽象シンボル(公式意匠ではありません)。
6000年前にダイ族と覇権を争い、現代に甦った拳法を操る部族。
銀の鉄仮面で戦闘形態に変身するゴーマ三幹部の筆頭格。皇帝の座を狙う野心家。
演 西凛太朗
金の鉄仮面を持つ女幹部。元はダイ族で、過去にゴーマへ転じた経緯を持つ。
演 天祭揚子
灰の鉄仮面を持つ三幹部の一人。怪力と雷を操り、出世欲が強い。
演 田村円
敵キャラの設定画・解説はこれらの公式資料に収録。書影は楽天市場/Yahoo!(API)。
Blu-ray・DVD-BOX・超全集・S.H.Figuarts・ソフビ・ミニプラ・プラモ・なりきり・食玩。種別ごとに並べました。写真は楽天市場/Yahoo!(API)、リンクで商品ページへ。 価格は変動のため非表示
「誰がリーダー?」が決まらなかった。5人がほぼ横並びで、毎回ちがう仲間が話の中心になる。
この作品の記憶自分と同じ歳くらいの子(9歳のコウ)がキバレンジャーとして戦うのが衝撃だった。
この作品の記憶「変身!」のあと、拳法っぽい構えをみんなで取り合った。空手やカンフー映画のマネと地続きだった。
この作品の記憶気を操るダイ族の子孫5人が道士・嘉挧のもとに集められ、6000年ぶりに甦ったゴーマ族との戦いが始まる。
この作品の記憶6人目の戦士キバレンジャーが初登場。白虎真剣に選ばれた少年コウがその力を受け継ぐ。
この作品の記憶最終話。ゴーマとダイレンジャーの戦いが決着を迎える。
この作品の記憶あの頃の入口 / 1993
1993年2月19日、金曜の夕方5時半。『ジュウレンジャー』が終わったあの枠から、これまでと違うオリエンタルな音が鳴り始めた。
みんな、こうだった
※ 同じ年に世の中で起きたことは、下の「放送年代記」で物語と並べています。
耳に残る旋律 / SOUNDTRACK
劇伴(BGM)=川村栄二。本編の劇伴(BGM)を担当。 歌詞は載せず、クレジットと公式音源への検索導線だけを置きました。
歌:NEW JACK拓郎/作詞:八手三郎/作曲:大野克夫/編曲:山本健司
歌:NEW JACK拓郎/作詞:八手三郎/作曲:大野克夫/編曲:山本健司
歌:Funky Y.K./作詞:八手三郎/作曲:小杉保夫/編曲:吉田明彦
巨大ロボ・大連王の登場テーマ。
歌:Funky Y.K./作詞:小杉保夫/作曲・編曲:望月誠人
歌:つのごうじ、ピタゴラス/作詞・作曲・編曲:つのごうじ
敵ゴーマ族をモチーフにしたコミカルな一曲。
歌:石田よう子/作詞:白峰美津子/作曲:樫原伸彦/編曲:吉田明彦
歌:樫原伸彦/作詞:そのべかずのり/作曲:樫原伸彦/編曲:吉田明彦
歌:Funky Y.K./作詞:そのべかずのり/作曲:小杉保夫/編曲:望月誠人
歌:樫原伸彦/作詞:八手三郎/作曲・編曲:樫原伸彦
6人目の戦力ウォンタイガー(牙大王)のテーマ。
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放送年代記 / 1993–1994
作中の節目(赤)と、同じ時期に世の中で起きたこと(琥珀)を時系列で。 ※世相は年単位(月日は未確定のため「その年」として配置)
全50話 / EPISODE GUIDE
放送日・脚本・監督つきの全話を、放送クールごとに。各クールの冒頭に、その時期の物語の流れを要約しています。物語の節目には、その回の出来事を一行添えています。 出典 ja.Wikipedia(CC BY-SA)。クール要約は同記事「あらすじ」を放送順の事実に絞って編集(各話あらすじは原典の各話表に無いため、節目以外は未掲載)
紀元前6000年ごろ、気力を操るダイ族と妖力を操るゴーマ族が覇権を争った。現代にゴーマが甦り、ダイ族の生き残り・道士嘉挧の導きで5人の若者がダイレンジャーへ転身する。第8話、5体の気伝獣が五星合体し、巨大武人・大連王が誕生する。
9歳の少年コウが白虎真剣の力で大人の姿のキバレンジャーに変身し、6人目として加わる(第17話)。第22話、ウォンタイガーと天空気殿が合体した牙大王が登場する。
超気伝獣ダイムゲンが現れ、七星合体・重甲気殿が完成する(第31話)。第37話からは気力と妖力の戦いを許さぬ大神龍がたびたび襲来し、戦況をかき乱す。
コウの母をめぐる宿命が決着し、道士・嘉挧もゴーマの皇位継承戦に敗れて世を去る(第45・46話)。最終決戦ではゴーマ幹部の意外な正体が明かされ、長きにわたる気と妖の戦いに決着がつく。
本編リップではなく、クリエイター本人の玩具・模型レビュー動画。カードからYouTubeで視聴できます。 © 各動画は投稿者に帰属
終盤、真の皇帝はシャダムであり、ゴーマ幹部3名は泥人形であったことが判明する。
宇宙の秩序を守る大神龍の出現で両勢力が一時休戦。最終回は明確な決着を避け、50年後に再びゴーマが復活し、ダイレンジャーの孫世代が新たな戦いを始める後日談で幕を閉じる。
巨大ロボ・戦闘映像が米国版『Mighty Morphin Power Rangers』シーズン2で流用された(大連王=サンダーメガゾード、キバレンジャー=ホワイトレンジャー/ホワイトタイガーゾード等)。
シリーズの前後と、海を渡った先へ。