親子で見る
子どもと見るスーパー戦隊ガイド
90年代のスーパー戦隊4作を、子どもと一緒に・親の副読本として見るための入り口。各作の「何歳くらいから」「子どもが食いつくところ」「配慮が要る回」を、本編の事実とあわせてまとめた。年齢の目安や見立ては編集部の判断(=編集部の見立て)、重い回は本編の話数で裏づけしている。
5作品
無敵将軍 作品ページでも、上部の「親子で見る」スイッチを入れると、各ページの最上部に同じ「子どもと見るなら」ブロックが出ます。
日本の妖怪と忍者で、3作のなかで一番明るく入りやすい。妖怪図鑑の感覚で親子で楽しめる戦隊。
何歳くらいから 編集部の見立て
日本の妖怪と忍者がモチーフで、物語もコミカルに始まる。3作のなかでは一番明るく入りやすい。妖怪のデザインが本格的なので、怖がりの子は最初は昼間に親と見ると安心。4歳くらいから。
子どもが食いつくところ
- ろくろ首・かさ化け・河童…と日本の妖怪が次々登場。絵本やかるたで知った妖怪に会える
- 忍者・忍術と、五獣将が「忍者合体」する無敵将軍。和風ロボの見どころ
- サスケ=猿飛佐助、サイゾウ=霧隠才蔵…と歴史上の忍者の子孫という設定。名前を知っていると盛り上がる
配慮が要る回
敵が日本の妖怪ばかりで、デザインが本格的。小さい子は夜が少し怖くなるかもしれない(怖さは抑えめだが、怖がりの子は配慮を)。
第25話
第25話以降の第二部「青春激闘編」で、コメディ基調からシリアスな作風へ転じる。大きな喪失は描かれないが、後半はトーンが変わる。
親へのひとこと 編集部の見立て
3作のなかでは一番気楽に親子で楽しめる一本。妖怪図鑑の感覚で「これ知ってる?」と話しながら見られる。後半はシリアスになるが、ジュウ/ダイのような重い喪失はない。
恐竜&ロボで入りやすい王道。ただし「命」を真正面から描く、親子で語れる一本。
何歳くらいから 編集部の見立て
恐竜とロボが主役なので幼児(4〜5歳)から入りやすい。ただし中盤以降は「死」と「別れ」が物語の芯になるので、年齢が低いほど親が隣で見るのがおすすめ。
子どもが食いつくところ
- 恐竜モチーフ(ティラノ・マンモス・トリケラ等)が分かりやすく、戦隊入門に向く
- 守護獣=巨大ロボ「大獣神」、第二のロボ「剛龍神」と合体ロボが2系統あって見応え十分
- ドラゴンシーザー(ドラゴンレンジャーの守護獣)の登場回は人気が高い
配慮が要る回
第17話第42話
6人目ドラゴンレンジャー=ブライは「緑のロウソクが燃え尽きるまで」という限られた命を背負う(第17話登場)。第42話「ブライ死す…」で寿命が尽きて消える。死と時間制限が正面から描かれる、小さい子には重い山場。
親へのひとこと 編集部の見立て
ブライの最期は「怖い」より「悲しい・切ない」方向。死を隠さず、それでも最後まで戦う姿を描く作品なので、別れの場面で子どもが戸惑ったら一言添えてあげると入りやすい。
遺跡とロボが好きな子に。古代の意匠が動き出す楽しさがある。
何歳くらいから 編集部の見立て
小学生〜。巨大ロボ戦と等身大アクションが主軸で、序盤はやや硬派。
子どもが食いつくところ
- 超古代の遺物がモチーフの巨大メカ(不死鳥・スフィンクス・土偶・モアイ)が変形合体する。
- 六番目の戦士キングレンジャーと巨大基地キングピラミッダーの登場で物語が広がる。
- 主題歌「オーレ! オーレンジャー」は速水けんたろうの伸びやかな歌唱で、いまも口ずさめる。
親へのひとこと 編集部の見立て
放送年(1995)は震災とサリン事件の年。当初の軍事色の強い作風は途中で和らげられた経緯がある(下の編集ノート参照)。直接の描写が過激なわけではない。
車と笑いが好きな子に。肩の力を抜いて楽しめる戦隊。
何歳くらいから 編集部の見立て
幼児〜小学生。ギャグ主体で怖い描写は少なく、シリーズの中でも入りやすい一作。
子どもが食いつくところ
- 車が変形合体する巨大ロボ(RVロボ/VRVロボ)と、パトカーが変形するサイレンダー。
- 交通ルールを宇宙一まじめに守る宇宙警察官シグナルマンが人気。
- ふざけた敵・宇宙暴走族ボーゾックとのやり取りは、笑いながら見られる。
親へのひとこと 編集部の見立て
本作は前作オーレンジャーが時代の影で作風変更を迫られた反動もあり、明るいコメディ路線で企画された。交通安全という主題は、子どもと一緒に見るのに相性が良い。
拳法アクションと9歳ヒーロー・コウで入りやすい一方、ほろ苦く大人びた幕切れまで描く、戦隊屈指の異色作。
何歳くらいから 編集部の見立て
中国拳法のアクションと、同い年の子がヒーローになる展開で食いつきやすい。ただし作風はシリーズのなかでも大人びていて、終盤は善悪や家族の因縁が複雑になる。5〜6歳くらいから、重い場面は親が隣で見るのがおすすめ。
子どもが食いつくところ
- “気”を込めた中国拳法・カンフーのアクションが格好いい(格闘ゲーム全盛期生まれの殺陣)
- 6人目キバレンジャー=コウは9歳の小学生(第17話登場)。同い年の子がヒーローになり、自分を重ねやすい
- 気伝獣が合体する「大連王」、七星合体「重甲気殿」とロボの見どころも多い
配慮が要る回
第45話第46話
ダイレンジャーを導いてきた道士・嘉挧(カク)が命を落とす(第45〜46話)。頼れる大人の退場として小さい子には重い場面。
第50話
最終回(第50話)は50年後へ飛び、敵味方の因縁が血のつながり(敵首領シャダム=コウの実父)として明かされる。きれいなハッピーエンド一色ではない、大人びた幕切れ。
親へのひとこと 編集部の見立て
ダイレンジャーは戦隊のなかでもほろ苦く、大人びた作風。コウ(9歳)に自分を重ねて入りやすい一方、終盤は善悪や家族の因縁が入り組む。複雑な場面で子どもが戸惑ったら、一言ほどいてあげると入りやすい。